Playing Game Music ~光田康典特集~
@ザムザ阿佐ヶ谷 2012.09.29
http://www.2083.jp/concert/20120929playinggamemusic.html に行ってきました。
以下、セットリスト。
()内はギターのアニーさんのチューニングとカポ。といっても全部DADGADでしたが。
8曲目だけブズーキ。11曲目だけアコーディオンでした。アニーさんもマルチプレーヤーですねぇ。
----------------------
1:時の傷痕 (DADGAD)
2:時の見る夢 → クロノトリガー (DADGAD 2カポ)
3:昼下がりの町 (DADGAD)
4:ガルディア王国千年祭 (DADGAD)
5:酒場のjigセット (DADGAD 5カポ)
・酒場 キーはGでいいよね?
・曲名不詳 キーはBm
・バトラーズ オブ リトル アヴェニュー? トシさんが曲名を言っていたがちゃんと聴き取れなかった・・・orz
6:Above and Beyond (DADGAD 3カポ)
光田氏は無関係。ジョンフェスの1stのCD「John John Festival」に収録されている曲。
CDのブックレット記載情報によるとBreton。ブレトン地方?のトラッドなのかな。
ジョンフェスのアレンジ入ってると思うので、ほとんどオリジナルな印象を受ける曲です。
7:Hey Jhon Joe (DADGAD 3カポ)
6曲目同様。ジョンフェスの2nd 「歌とチューン」収録の曲
8:ヴォルフィノーの市 (ブズーキ曲の途中から2カポ ブズーキのチューニング知りません・・・orz)
9:銀色のライカ (DADGAD)
10:Pain (DADGAD 2カポ)
11:サラのテーマ (アコーディオン)
アンコール:BALTO (DADGAD)
----------------------
感想:
■酒場のjigセットは非常に面白かった。
アイルランドの伝統音楽の話があり、「ジグ(jig)というリズムの曲をどんどんつなげていくことができ、
この酒場という曲はまさにアイルランドで演奏されているような曲です」という説明もありました。
自分は知っている話でしたが、自分も光田氏の音楽からアイリッシュにはまっていった人間なので、
そういうこ事を知らないお客さんがいたのなら、興味を持ってもらえたんではないかなぁと思いました。
あと、トシバウロンさんもFF4のケルティックアレンジを聴いてアイリッシュにはまりだしたと言っていたので、
やはり是が非でもあのCDは避けて通れないんやと再認識。hatao師匠も言っていたし。
というか私はその前にFF4をクリアしてない・・・(;一_一)
余談ですが、酒場という曲は、アイリッシュバンドのLunasaがCDに収録しているカーフンタンという曲とBパートが一緒だったりします。
VIDEO ■尺八の神永さんってどういう人か全然知らなかったのだけど、とても好感をもった。
なによりクロノトリガー・クロスなど光田氏の関わったゲームをきちんとプレーしておられ、
ゲームそのものや光田さんの曲の素晴らしさを、
ファンである僕たちと全く同じ視点で感じていらっしゃるということが分かった。
エミネンスの由良さんが、菊田裕樹のファンであるのと同じようなポジションで、
神永さんは光田さんのファンなのかなぁと思ったりもしました。
神永さんが話していたことで印象に残った話は、
**
スーパーファミコンで鳴っている音楽を、実際に演奏しようとする場合、そこに『変換』の作業が発生する。
ゲームをしている時、僕たちプレーヤーは、少ない音数の曲を聴いているけど、自分たちでそれを自然と補って聴いている。
つまり、この曲は実際の楽器で演奏すると、こういう風に変換されるというような『理想』みたいなのがある。
クロノトリガーをはじめ、光田さんやそのほかいろんなゲームの曲が、既に多くの演奏者によって演奏されているけれど、
ただ単純に楽器を増やしただけだったりと、時折この『変換』の作業がうまくいっていない演奏を耳にすることがある。
**
という趣旨の話をされており、非常に共感した。
■ジョンジョンフェスティバルのオリジナル曲について
僕はジョンジョンフェスティバルというバンド自体に、以前から非常に興味を惹かれていたので、
彼らの曲も聴けたのは嬉しかったのだが、「光田康典特集」と銘打っている以上、
光田氏と関係ない曲を2曲、しかも若干長い目の曲を演奏されたのはどうだったのかなぁと・・・
■その他
Painはやはりドラムセットとベースギターがほしかったなと。
原曲がバンド構成でしっかり決まってしまっている曲なので、すこし今回の構成は厳しかったかなぁ。
銀色のライカは聞いたことがなかったが、名曲だと噂を聞いていた通り、
美しい曲だった。マニアックな選曲だけど良かったと思う。
ラストにサラのテーマを持ってくるという、なんとも憎い演出だったりしたのだが、
なんといってもアンコールのBALTOは素晴らしかった。
ライブDVDまじで作ってほしい。
■はじまりは、何だったのだろう? 運命の歯車は、いつまわりだしたのか?・・・
はじまりはというと、光田氏がブログでButterDogsのCD「SKY」を取り上げていた事だ。
ButterDogsは、今回ジョンフェスでバウロンをつとめるトシバウロン氏と、
アイリッシュフルートのhatao氏、そしてギターのゲンタ氏が以前組んでたアイリッシュバンド。
hatao氏に今はフルートを習っている僕ですが、レッスンを始めたころにサインを頂き、
昨年末には、ゲンタ氏にもライブでお会いしサインを頂いていた。
そしてついにトシバウロン氏のサインがそろったわけである。
しかも、光田康典特集という特別なライブの日に。
なにか大きな輪が一つ完結したような気分だ。