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まっはの音楽室

コンサートやライブの感想、 CDのレビューなんかをゆる~く書きます。

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アイリッシュブズーキBoy2 サドル作成 作成編

さて、準備もそろいましたので、いよいよサドル作成に入ります。

大まかな手順としては、
①原本サドルの取り外し
②自作サドル厚みだし
③自作サドル上面削り
④弦溝切り

という感じです。このあたりについては、アコギのサドル作成についてもっと詳しく書かれている先人が大勢いるので、参考にしつつやっていきます。

①原本サドルの取り外し

なにはともあれ、現在ついているサドルを取り外さない事には何も始まりません。
サドルを取るためには、弦を取る必要がありますが、
ブズーキの弦は8本とアコギより多いので面倒だなぁ・・・ 
おまけに、このブズーキはボールエンド用のアタッチがついていて、
その穴を貫通させて弦を通しているので、
アコギみたいにブリッジピンを抜いて弦を抜いたり、
ループエンドモデルのブズーキように、弦を外す事もできません。
今回は交換弦も用意してないぞ・・・と。

このボールエンド用アタッチ外せるんじゃない?ネジで止めてるだけだよな。


というわけで、弦をできるだけ緩めて、このネジを外してみました。
弦を緩めても意外とテンションがかかっているので注意してくださいね。


ブズーキ内部からこの部分を撮影してみると、
どうやら下穴があけられてるようですね。画像はネジを外す前に撮ったので、
ネジは貫通してないです。


ネジは木ネジでしたので、付け外しを繰り返すとバカになる可能性があるので、
あまりこの方法はオススメできません。

さて、ようやく弦がはずれたので、サドルを外します。
サドルは楽器用ウエスをかましてペンチではさんで抜きます。

そしたらですね!
ええええええええええええ、ブリッジとれた!


ここ接着されていないんですか!!
まさかでした。焦りました。ブリッジの下にピンがでて、それで位置決めしているだけでした。
左側には、アンダーサドルピエゾの線が見えてます。
ブリッジとサドルが予想以上にしっかりはまっているようです。
この後、ブリッジをしっかり押さえて、サドルを取る事が出来ました。



②自作サドル厚みだし

買ってきたサドルの底面を平らにしたら、
若干厚いので、まずは薄くしていきます。
オリジナルサドルの厚みが2.5mm、ブリッジのサドル溝が2.47mm位でした。

ある程度薄くなって、少し嵌るようになったら、
ブリッジの溝深さを直尺で調べましょう。
約4mmですね。
サドルの下4mmの所に線を引いて、はめてみます。
どうやらちゃんと奥まで入ったようです。

サドルの下側半分だけをほんの少し薄くすると、溝の奥までちゃんと入ります。
おそらくブリッジ溝はエンドミルで加工しているので、若干の加工誤差が出るためでしょう。

今回はこの段階でしっかり嵌る状態まで薄くしましたが、
サドル上面を削る作業などをしているうちに薄くなってしまう可能性もあるので、
ギリギリハマらない厚み程度で先に次の工程に行った方が良いかも知れません。

③自作サドル上面削り
自作サドルと原本サドルを重ねて、型を取ります。
削る部分をマジックで塗ると分かりやすいかなと思ってやってみました。


荒削りでオリジナルとだいたい同じ形にできたら、オリジナルサドルの高さを計測して、目標値を算出します。

弦溝の底で高さを計測しようとしたのですが、弦溝が小さすぎて、あまり正確に計測できませんでした。そのため、複弦の弦と弦の間の高さを目安にすることにしました。
1コース6.88ミリ、2コース7.6ミリ, 3コース7.95ミリ、4コース7.95ミリでしたので、
自作サドルは、
1コース6.8ミリ、2コース7.5ミリ, 3コース7.6ミリ、4コース7.6ミリぐらいを目標にしました。

もともとは12フレット弦高で3コース、4コースをオリジナルサドル時より0.3ミリ下げたかったので、本来サドルはこの倍の0.6ミリ下げる必要があるのですが、すっかり忘れていました。

また上面の頂点も、前(ナット側)か後ろかもオリジナルをよく見てだいたい合わせます。

④弦溝切り
弦溝をマーキングします。
(弦溝は、サドルに対して直角に切ってしまったのですが、ブリッジにはめると、弦に対して若干斜めになります。今回は考慮するのを忘れていましたが、考慮したほうが良いでしょう。)



各溝、はじめは一番細いナットファイルを使って切り込みを入れた後、
溝幅に合わせたナットファイルで幅を広げます。


あとは仕上げ用ヤスリで弦溝もきれいにして完成です。




サドル自作結果、12フレット弦高の変化は
1コース 1.9 => 1.8ミリ
2コース 2.0 => 2.0ミリ
3コース 2.4 => 2.2ミリ
4コース 2.5 => 2.3ミリ

になりました。わずかな差ですが、
弾いてみると音質はかなり変わりました。

まず素材がオリジナルは牛骨(だと思われる)でしたが、
安価な素材になったことで立ち上がりが悪くなり、
弦高がさがったことによって、音の尖りが無くなりました。
狙い通り!

今までコードストロークを激しくすると若干うるさかったのですが、
それが少し収まり、聴き心地が良くなりました。
また、ピックに引っかかる感じもましになりました。
良いことずくめですね。 

初めてのサドル作成にしては大成功だったと思います。


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アイリッシュブズーキBoy2 サドル作成 準備編

アイリッシュブズーキBoy2 サドル作成 準備編

さて、サドル作成なんかしたことないしなぁという事で、
まずは必要な道具をそろえねばなりません。

今回購入したものは、
・ノギス:
シンワ測定(Shinwa Sokutei) デジタルノギス 10cm 19974


・ナットファイル:
UO-CHIKYU(魚地球印精密ヤスリ) アコースティックギター用
ナットミゾヤスリ.012-.053ゲージ



です。
ノギスはもちろん、サドルの高さや厚み等を計測するのに使います。
ナットファイルは、サドルに一本一本の弦が収まる溝が掘られているのでそれを作るために使用します。

原本であるオリジナルサドルはこんな感じの溝になっております。

そのほかは、もともと持っていたものですが
・直尺
・平型の棒やすり
・紙やすり 3種類くらい
粗#240、中#800、仕上げ#2000 あたりがあればいいでしょう。

平型棒やすりは、サドルの上面に角度をつけたいときや、面を出したいときに使います。
棒やすり自体の目では荒い場合は、紙やすりをちぎって巻いて使えるので便利です。


仕上げ用のTAMIYAのフィニッシングペーパーはクラシックギターを弾くために爪を研ぐのにすごくいいですよ。この表面の謎の粉でピカピカになります。


準備編はここまで。作成編につづきます。

アイリッシュブズーキBoy2 サドル作成 経緯編

新型コロナウィルスの影響を受けている現在です。
さて、以前からブズーキの音がどうもカタすぎる、トガリ過ぎると思っていたのですが、
原因の一つとして、弦高がちょっと高めだなぁと思ったのです。
調べてみると、
1コース(アコギ1弦相当) 1.9ミリ 
2コース(アコギ2弦相当) 2.0ミリ
3コース(アコギ4弦相当) 2.4ミリ
4コース(アコギ5弦相当) 2.5ミリ
くらいでした。

アコースティックギターの標準的な弦高が、1弦2ミリ、6弦2.5 ミリ です。

これと比べると、ブズーキの弦高は、めちゃくちゃ高いわけではないですが、
4コース2.5ミリ というのはアコギの6弦と同じ高さですからやはりちょっと高い気がしますね。

ちなみに、私の持ってるフォルヒギターはフィンガーピッキングしやすいように弦高を低めにしてますが、それだと弦高は、
1弦 1.7ミリ、
2弦 2.0ミリ、
3弦 1.7ミリ
4弦 1.9ミリ
5弦 2.1ミリ
6弦 2.3ミリ

という感じです。 (2弦はちょっとおかしいな。計り方が悪いかも)

という分けで、ブズーキの弦高を下げようと思いました。
3,4コースを0.2~0.3ミリ下げて、
3コース 2.1~2.2ミリ、4コース2.2~2.3くらいにしてもらいましょう。

そう思い、楽器屋にもっていったのですがね、、、
コロナの影響でミュージシャンはみな暇してるんでしょうな。
ライブもないし、「そうだ今のうちに楽器の調整だ!」 ってことですかね・・・
調整がめっちゃ混んでいるらしく、2か月待ちといわれました。。。

ええ、そんな待てません。2か月預けるのはさすがに。
ですので、自作することにしました。

準備編へ続きます

アイリッシュブズーキ K.Yairi Boy2 を買った話 その3  ピックアップオプションについて

さて、長々と書いてある、アイリッシュブズーキ K.Yairi Boy2 を買った話です。

主なカスタマイズ可能点は
1:サイド&バック材
2:指板材(ブリッジも?)
3:ボールエンド弦用アタッチメント
4:ピックアップの種類
でした。
今回は「4:ピックアップの種類」について です。

1:サイド&バック材 オプションについてはこちら
2:指板材 3:ボールエンド弦 オプションについてはこちら
を見てくださいね。

オプションで選べたピックアップの種類ですが、
・L.R.Baggs Element VTC
・その他2種

以上の3種類から選択可能でした。
選んだElement VTC以外のモデルが何だったかを忘れました。すいません。

その他2種について覚えてる限り書きますと、
FISHMAN Ellipse Matrix Blend のようなサウンドホール付近に付けるタイプと、
FISHMAN Presys+ Onboard Preampのような、
大きめのコントロールボックスを
サイドに付けるタイプだったかと思います。
サイドにこんな大きなコントロールボックスをつけたら、
せっかくサイド材をローズにカスタムしたのがもったいないなぁーと思ったので却下しました。

いずれもアコギ用ピックアップで、ブズーキ本体内のスペースに収まるものを、
ヤイリギターの方で選定してくれているとの事でした。
供給元でモデルが廃番になれば変わってしまうので、流動的だと思います。

Element VTCを選んだ理由は、アンダーサドル型のピックアップを使ったことがなかったので、
試してみたかったからですね。
アンダーサドル型は、ライブでの使用時ハウリングに強いようですし。
自分が普段アコギに付けているFISHMANのレアアースブレンドは、
マイクとマグネットを半々にしていても、ハウリングしてしまう事があって困っていました。

まだ一度しかライブで使ってないですが、バランスも良いですし、
アコギのマグネットピックアップにありがちなエレキっぽさも無くて、
とても良かった印象です。

サウンドホール部分で、VolumeとToneが調整できます。

ちなみに電池BOXはボディ内の一番ネック側の部分に、
マジックテープで張り付けてあります。
サウンドホールから入れた手が、
ギリギリ届くか届かないかという距離で、交換がちょっと面倒です。


生音と、ピックアップの音の比較音源とかそのうち作れればと思ってます。

アイリッシュブズーキ K.Yairi Boy2 を買った話 その2 指板材、ボールエンド弦仕様 オプションについて

アイリッシュブズーキ K.Yairi Boy2 を買った話 その2 指板・ブリッジ材、ボールエンド弦仕様 オプションについて

サイド&バック材オプションについては、前記事を参照してください

「2:指板・ブリッジ材」について
指板は、標準のローズウッドからエボニーにカスタム可能でした。
ブリッジ材も合わせての変更だったと思います。

ローズより、エボニーのほうが硬くて、ギターではエボニーが一般的ですね。
今回は、サイド&バックにローズを選んだので、
これでさらにお値段があがるのはきつかったのでやめました。

指板でも音色は変わるとは言われてますけど、どうなんでしょうね。
さすがにサイド&バック材ほどの影響はないにしろ。

エボニーと比べローズウッドだと、耐久性にどれくらい影響があるのかは、
経年劣化を観察するしかないですね。


指板(標準仕様のローズウッド)

ブリッジはもうちょっと面取りしておいて欲しかった。
角が当たるとちょっと痛いです。

ブリッジ(標準仕様のローズウッド)

「3:ボールエンド弦用アタッチメント」について
ブズーキやアコギの弦には、ループエンド弦とボールエンド弦があります。

標準仕様のBoy2はループエンド弦が使えるようになってます。
ボールエンド弦を付けるためにはオプションのアタッチメントが必要です。
これで1万円上がりまし・・・高いよぅ・・・


オプション:ボールエンド弦用アタッチメント

アコギ用弦として様々な種類のボールエンド弦が売られているので、
それらを利用しやすいというメリットがあります。
弦交換が面倒なので、アコギ用のコーティング弦を使うつもりをしているので、
このオプションを選びました。

このアタッチを着けると逆に、ループエンドの弦は使えなくなります。
ただ、ひと手間加えれば、ボールエンド弦をループエンド弦にすることは可能です。
これについては別途ブログ書く予定です。
逆にループエンド弦⇒ボールエンド弦はやったことないので、できるかどうか不明です。


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