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CHRONO ORCHESTRA 時を渡る翼 2019.09.07 @大阪国際会議場メインホール
えー写真まったく撮ってません。
ネタバレ含みますので、東京公演を楽しみにしてる人は読まないでね。
<内容について>
CHRONO Orchestral Arrangement BOX というものが先日発売されまして、
主にそのCDからの演奏でした。
CD未収録曲もあり、トリガーだとラヴォス戦闘曲とか、クロスだと、溺れ谷とか。
CDは事前に聴いたんですが、正直印象はあまり良くなかったんです。
クロノのオケアレンジは、Symphonic Fantasiesや、アマチュア団体の演奏などで数々聴いているし、そういうのと比べるとあまり好きじゃないなぁと思う編曲が結構あった。
「朝の日差し」冒頭の花火の効果音は、ゲームだから必要なんで、音楽単体ではいらないと思うね。でも「予感」の時計の音は必要だと思います。
なんでもオリジナルに合わせれば良いという分けでは無いなぁと再認識した例かなこれは。
クロノクロスの曲はどうもオーケストラとの相性は良くないと思うし。
アルニ村、夢の岸辺にアナザー・ワールド、凍てついた炎とかは、やっぱオケじゃないねん。
まぁそんな感想を抱きつつ、あまり期待せずに行きました。
1部(前半)はクロノ・トリガーの楽曲の演奏でした。
トリガーの曲はCDで聴いたときほど違和感がなかった。特に良かったのが、「時の最果て」「魔王城/錯乱の旋律/魔王決戦」「エピローグ~親しき仲間へ~」ですね。
2部(後半)はクロノ・クロスのの楽曲の演奏でした。
「疾風/死線」CDだとどうにも詰まらんかったんですが、生オケの迫力ですごく良かったと思います。あと「龍神」かな。CD未収録の「回想」も良かったと思う。
「時のみる夢」でドラムと主旋がずれたのが残念でしたね。
「RADICAL DREAMERS」はやっぱギターじゃないと、ハープであのアルペジオ弾いてもなんか違うんねんなぁ。ハープよりピアノのほうがまだいいんちゃうかなぁ。
(今までの僕の中でのハープ最強神話が崩れたのでした。)
アンコール
「遥かなる時の彼方へ」 いまいちでした。入りからピアノとシェイカーがずれて崩壊しかけでした。編曲もあっさり目で短かったし、ちょっともったいない感じでしたね。
<演出について>
ステージ奏者の後ろで、ゲーム画面を表示するのも、もう真新しいものでもなくなってきましたね。
トリガー、クロスのOPは曲と映像がばっちり合っていたのでよかったのですが、
それ以外の曲は特に映像に合っていないし、同じ映像が繰り返されたりで、要らないなぁと思った。印象的なシーンの静止画像のほうが良いと思うなぁ。映像は気が散るし。
<その他>
トークゲストとして光田さん登場。
クロスの楽曲は、北欧やロシア付近のラジカルトラッドと、地中海(ギリシャ、トルコ)周辺の音楽の両方を取り入れているらしい。
ゼノギアスまでスクエニに所属していたが、クロス製作時期はフリーになっていて、自分の音楽の方向性を再認識し、民族音楽を基軸に製作したらしいです。
以前からラジカルトラッドという言葉は光田さんから何回か聴いていいるので、今度調べてみようかなぁ。
ーー
文句も書いたけど、こういったコンサートを公式がやってくれるのは嬉しいし、
これも、この20年の間にアマチュアが活動してきて、ゲーム音楽の素晴らしさをアピールし続けた成果だと思います。
昔、音楽は貴族が楽しむ室内楽がメインで、オーケストラは大衆の為の音楽で評価されてなかったとかいう話があるじゃないですか。それでも時代はオーケストラがメインになっていくんです。
何が言いたいかというと、何が評価されるか、何が生き残るかってのは誰にも分からない。
ゲーム音楽、およびそのコンサートは公式側(ゲーム製作会社)側もビジネスになると思ってなかったはずです。音楽として評価されるかどうか誰も考えすらしなかったでしょう。
それをファンやアマチュア演奏家たちが活動してきた事によって、公式側を振り向かせる事が出来たんだと思います。
この先もゲーム音楽という文化が受け継がれていくかどうかは誰にもわかりませんが、
ファンとしてはできる限り、足を運ぶ(現実的に言うと、CDを買う!金を使う!)しかないでしょう。
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